目の疲れにおすすめのハーブティー6選
デスワークによるパソコンの長時間の作業や、スマホ、テレビ、読書など、私たちは普段の生活の中で目を酷使しがちです。眠っても取れない目の疲れにおすすめのハーブティーを、AEAJ認定アロマセラピスト、アロマテラピーインストラクターでJHTA認定ハーブセラピストのhiromiがご紹介いたします。
目の疲れ、あなたは大丈夫?
パソコンやスマホ、読書、テレビなど、仕事でもプライベートでも目を酷使することが多い現代のライフスタイル。通常は寝れば治ることもありますが、そうでない場合は眼精疲労の可能性があります。
あなたは次のような目の疲れ、痛みといった症状を感じたことはありませんか?
目の奥が痛い、熱い
目がかすむ
目の疲れが取れない
瞼が痙攣する
目が乾く
涙がよく出る
ものが見えにくい
頭痛
肩こり
吐き気
目に違和感がある
瞼が重い
目が赤くなる
これらの目の疲れ、痛みなどの症状がある場合は、眼精疲労の可能性があります。他のことが原因でこれらの症状が起こることがあるので、眼科を受診することももちろん大切ですが、この記事ではセルフチェックを目安に、ご家庭でできるケアとして目の疲れにおすすめのハーブティーをご紹介します。
毎日飲み続けることで、体質の改善を目指しませんか?
目の疲れにおすすめのハーブティー6選
目の疲れ、眼精疲労に効果を発揮するハーブティーといえば、こちらのアイブライトがおすすめです。「Eyebright」という名前のとおり、14世紀頃から多くの文献で「目に効能のあるハーブ」として紹介されるなど、長い歴史があります。
粘膜の炎症を鎮める炎症作用、殺菌作用、瞼の腫れや結膜炎などの症状緩和、眼精疲労のほか、花粉症による目のかゆみ、涙目の緩和にも効果が期待できます。
アイブライトの学名「Euphrasia officinalis」の「Euphrasia」は、ギリシャ神話の「三美神(カリテス)」の一人である喜びの女神・エウプロシュネ(euphrosyne)に由来するといわれています。
エルダーフラワーは、風邪やインフルエンザの初期症状に効果を発揮することで知られるハーブですが、花粉症やアレルギー性鼻炎による鼻水・鼻づまり、涙目といった症状にもおすすめです。
エルダーフラワーは、古くから神聖なハーブとして扱われていました。イギリスを中心としたヨーロッパの庭には、厄除け・魔女除けの木として植えられています。また、イギリスではエルダーフラワーの「コーディアル」が伝統的に飲まれています。
エルダーフラワーには、ハーブティー以外にも、ハーブや果物を原料としたノンアルコール飲料「コーディアル」もあります。お水やお湯で希釈して気軽に飲めるほか、スイーツや料理にも使えます。
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鮮やかなゴールドのハーブティーが美しいカレンデュラは、別名「マリーゴールド」「ポットマリーゴールド」とも言います。
炎症を鎮める消炎作用や、粘膜を修復する作用、抗菌作用といった優れた効能を持ち、目の疲れにもおすすめです。
カレンデュラは、聖母マリアに捧げられたことから、別名を「マリーゴールド」とも言います。ただし、園芸品種(観賞用)のマリーゴールド(学名:Tagetes)とは別物です。
ギンコウとは、イチョウのことで、葉をハーブティーに使用します。血管を拡張して血流を良くし、心身の機能を高める働きがあり、血行を促進することから肩こりや疲れ目の緩和に効果的と言われています。
イチョウは、漢字で書くと「銀杏」となり、「ギンキョウ」とも呼ばれていました。また、漢音読みで「ギンコウ」とも呼びます。
ハイビスカスと言うと、沖縄に咲く赤い花をイメージする方も多いですが、ハーブティーに使用するハイビスカスは白やピンクの花を咲かせるローゼル種で、沖縄の園芸種とは別物です。美しいルビー色のハーブティーと、酸味が特徴です。この赤い色素はアントシアニン系色素によるもので、眼精疲労におすすめです。
ハイビスカスは、ローズヒップとブレンドされることが多いハーブです。エジプトでは「karkade(カルカデ)」という名前で、健康茶として飲まれています。
血液の循環を促して、身体の機能を活性化させる効果が期待できるハーブです。血行を促進する作用に優れているので、目の疲れを取る他のハーブとのブレンドがおすすめです。
ローズマリーは、聖母マリアが青いマントを白い花が咲く木に掛けたところ、花の色が青に変わったという伝説を持つハーブです。思い出や貞節、友情の象徴として結婚や葬儀など、宗教的な儀式や疫病除けに効果があるとして用いられてきました。
ハーブティーの中には、妊娠中や授乳中、既往症のある方、キク科のアレルギーをお持ちの方には禁忌とされている種類もあります。各ハーブティーの記事に詳細を記していますが、下記の記事からもご確認いただけます。
ハーブティーの飲み方を間違えると、副作用を引き起こすこともあるんです。注意が必要なハーブティーをまとめました。
また、ハーブティーの飲み方や道具、保存方法についてはこちらの記事にてご紹介しています。
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目の疲れにおすすめのブレンドハーブティーレシピ
ハーブティーは単品で飲むこともできますが、ブレンドすることで相乗効果が期待できます。また、味が整うといったメリットも。
アイブライト……大さじ1 カレンデュラ……大さじ1 ハイビスカス……大さじ1 (お好みで)ギンコウ……大さじ1/2 (お好みで)ローズマリー……大さじ1/2 |
いずれも疲れ目におすすめのハーブです。
中でもアイブライトは名前にも「アイ(目)」と入っているとおり、目のケアには欠かせないハーブ。疲れ目はもちろん、結膜炎や花粉症による目のかゆみなど、様々な目のトラブルに役立ちます。
また、ハイビスカスに含まれる赤い色素成分・アントシアニンには、疲れ目を改善する作用が期待できますし、カレンデュラには炎症を鎮める作用があります。
アイブライトをメインに、これらのハーブをブレンドするだけでも効果を発揮してくれますが、さらに目の疲れや肩こりをケアしたいのであれば、ギンコウとローズマリーをブレンドしてください。どちらも脳の血行を促進して疲れ目を癒し、血行不良による肩こりの緩和にもおすすめです。
ハーブティーを飲むタイミングは特に決まっていませんが、毎日飲み続けることで体質改善が期待できます。お仕事の休憩時間などにまずは一杯飲むことから始めて、慣れてきたら毎日のお茶の代わりとして継続して飲んでみてくださいね。
まとめ
目は身体の大事な器官。ハーブの持つ自然の作用で、優しくケアしていきましょう。また、同時に眼科の受診もお忘れなく! お大事になさってくださいね。